2016年7月5日火曜日

永遠性を求めて 時代の変化と不変なるもの

永遠性・・・永遠性とは一体何か・・・。
時代の変化に対応しゆくことが永遠性を勝ち取る道であるかもしれない。
しかし、不変なるもの変わってはならないものも存在していることは確かである。
それを考察していきたい。

1954年に公開された「ゴジラ」は日米合わせて31作の作品が作られたが、この60年以上の歴史の中で様々な変化を遂げてきた。
元々は「原水爆の落とし子」として産声を上げたゴジラは「人類への警鐘」がテーマの元、街を破壊する脅威として描かれていたが、時代が経つにつれ、人類の味方となった時代や、当時流行の「シェー」などの一発芸を披露したりもしてきた。

再び「人類の脅威」として描かれだしたが、世界観も一新し、ゴジラの形も変化を遂げた。
更に時代が進むと、それぞれ世界観が異なる作品が生み出されていった。

そして、本年公開の「シン・ゴジラ」においては初めて第一作とは関係ない、2016年にゴジラが初めて日本に、人類の前に現れたという世界観となっている。
しかし、今は亡きゴジラの生みの親である田中友幸は1980年代に「ゴジラは人類社会の暗黒部分の具現化である」というメッセージを発表し、これがゴジラという映画の永遠性なるテーマを確立するものとなった。
しかし、姿・形や世界観などは変化を遂げ刷新され続けてきた。
特にインパクトを与えたものが今年公開された「シン・ゴジラ」では、ゴジラの武器が口から吐く放射熱線のみならず、背びれや尻尾から光線を放つという、これまでのゴジラのイメージを一新させるに至った。
また、現在では初となるアニメ化の企画も進行しており、ゴジラの次の60年を開きゆく挑戦を行っている。
また、1979年に放送された「機動戦士ガンダム」。
冨野由悠季の原作・総監督の元、大河原邦夫、安彦良和などの力あるスタッフが集結し、ガンプラの社会現象と共に空前のガンダムブームとなり、1985年に続編として制作された「機動戦士Ζガンダム」以降、ガンダム作品が作られてきた。
しかし、それまでのガンダムは宇宙世紀という時系列の世界観の中で制作されてきたが,1994年に制作された「機動武道伝Gガンダム」以降、世界観が異なる作品が制作されていった。

この作品以降、ガンダム主役5機と言って、主人公以外の個性あふれるガンダムが登場するようになり、ライバルもガンダムを乗るようになるのもこの作品のころからだ。
更に、続く「新機動戦記ガンダムW」(1995年放送)ではキャラクターが美少年に描かれ、女性のファンを獲得したのもこの頃からである。
これらを経て、2002年に「21世紀のファーストガンダム」として「機動戦士ガンダムSEED」では大量のガンダム、また美少年・美少女を大量に出したことにより商業的には大成功を果たした。
これ以降も様々な世界観・内容のガンダムが描かれていったが、2013年に放送された「機動戦士ガンダムビルトファイターズ」ではガンプラを扱った作品となった。
全てのガンダム、モビルスーツを登場させることができた。
要するに、ガンダムは年間で「802億円」という売り上げを誇り、なかんずくガンプラにおいては莫大なものでガンダムブームの源流もガンプラであった。

今や、原作者・総監督であった富野由悠季の手を離れ、テロップで「原作富野由悠季」とクレジットされているのみである。
宇宙世紀から離れた作品たちで、ガンダムと呼ばれたアニメを制作していく意味が果たしてあるのかと言うのは私にもわからない。
恐らく、「ガンダム」という基本的な形・フォルムと名前だけは残っていくとは思う。
しかし、そうしなければ、ガンダムも永遠には続かないということなのかもしれない。
また、1966年から放送され、本年で誕生50年を迎えた「ウルトラマン」。
これも今や、作もの作品が作られ、その数は計り知れない。
ただし、世界観が同じなのか?という謎の世界観構造となっている。

1996年に放送された「ウルトラマンティガ」以降、平成ウルトラマンシリーズがスタートしたが、これ以降放送された「ウルトラマンダイナ」(1997年放送)「ウルトラマンガイア」(1998年放送)の世界観は同じだそうだが、昭和のウルトラマンとは別の世界観と言う設定のはずであるが、ティガでは初代ウルトラマンが登場している。
またこの作品から、ウルトラマンは基本赤と銀の巨人であったが、青などの様々なラインが入り出したり、戦い・状況によって変身ができるようになっている。
また青いウルトラマンが登場し出したりしている。
また、2001年に制作された「ウルトランコスモス」は初めてウルトラマンと言う巨人自体が登場したという設定となっている。
更にこの作品は怪獣を撃退するのではなく保護・共存を目指しているのも特徴であった。
しかし、これらのウルトラマンたちもある映画では一緒に戦ったこともある。
その中において、2006年に放送された「ウルトラマンメビウス」は昭和のウルトラマンの世界観となっており、ウルトラ兄弟などが登場したりしている。
これは、まさにこれらの作品が親と子更には孫へと人気なこれらの作品に足を運んでもらい、お父さんたちには「懐かしさ」を味わってもらうためにある。

ウルトラマンにおいては、円谷プロが制作しているが、ゴジラシリーズも同じであるが、特撮自体が変化している今、その撮影手法も試行錯誤であるに違いない。
しかし、ゴジラ、ウルトラマン、ガンダム、仮面ライダーなどはこれ以上の作品が生み出されることが無かったことも興味深い事実だ。
これらの作品から、キャラクターと言うものを永遠ならしめるため、様々なスポンサー、クリエイターが試行錯誤をしていることがよくわかる。