2016年9月6日火曜日

情報戦の勝利こそ勝利の道

ある歴史学者は語っている。「「情報・分析」に対する日本の国民性というの

はようやく今、大事にするようになったが、あの頃(戦時中)はバカにしていた。
情報を軽んじていた。
「情報をどうこうするのは卑劣な手段だ」と考えていた。
いわゆる「合戦は堂々とやるものだ」というのがあり、情報無視・情報軽蔑の風潮があり、それを抜きにした世論と言うものが違うものによって組み立てられる。
どちらかというと感情が先に出る。
だから観念的でイケイケどんどんで行けば場合によってはアメリカに勝てるのではないかと考えていたのではないか。

「大和魂で勝てる!」みたいなところがあったんだよね」と。
「情報」「分析」の収集と言うのは如何なる戦いに勝ちゆくにおいても非常に重要なことである。
情報を甘く見れば、当然のことながら状況を把握することはできず、まともな作戦も立てることはできない。
例えば、太平洋戦争においても、結局アメリカは情報で日本に勝ったのである。
1941年(昭和16年)12月8日に真珠湾により開戦した太平洋戦争は、当初は日本の優勢に思えたが、1942年(昭和17年)ミッドウェー海戦・ガダルカナルの戦いの敗北によって戦局は悪化の一途を辿った。

特に、ミッドウェー海戦の辺りから、アメリカ軍は日本の暗号解読に成功し、日本海軍がミッドウェーに猛攻撃を行うことを察知しており、空母などを撤退させ、わざと日本海軍にわざとミッドウェーを攻撃させた後、挟み撃ちにしたアメリカ海軍、航空機の猛攻・返り討ちを受けることになる。

更に、「魚雷だ」「爆弾だ」と連携不足が日本海軍は続き、その詰め替えに作業員は追われた。

まさに情報が混乱していたのであるが、それにより日本は主力空母を失いミッドウェー海戦は大敗北したのである。
更に、日本の軍人で「情報」「分析」の必要性を叫んでいた連合艦隊司令長官山本五十六も、そのアメリカ軍の暗号解読によって戦死したのである。

まさに、「情報を甘く見た」ことが敗北の因となっていったのである。

野球でも何でも勝負の世界において、情報収集は大切な戦いである。
他球団の情報、相手投手の癖などそうしたデータ分析というのは非常に大事なことで、このことを先行して行ったのはID野球を唱えた野村克也氏であると思うが、今では12球団どこのチームもそれを行っている。
日本シリーズのように、セ・パ違うチームと短期決戦の場においても、クライマックスシリーズから日本シリーズ開幕までは時間があるため、情報収集を大事な戦いとしている。

先の紹介した歴史学者が述べていたように、仮に情報を軽んじ、当時画言えば“大和魂”のような根性や感情だけで勝負に挑むなど無謀としか言いようがないであろう。

もちろん、正邪は様々あるものの、そうした一念・信念と言うのは勝負においては何よりも大事なことは確かである。

「一念は岩をも通す」とは中国の故事に出てくる不滅の箴言である。
故に「勝つと固く決心する」断固たる一念と信念、魂は絶対に必要ではあり、一切がそれ前提であるが、その成就に対して作戦・情報・計画を立てないということは観念に終わるということだ。
例えば、「受験に勝利しよう!」と固く決意した少年がいるとする。
しかし、何の計画も立てず、その学校の情報も何も調べることなく、勉強をするなどこれはあまりにも無謀である。
行きたい学校の情報をネットや実際に学校見学に行ったり、実際に通っている人意見を聞くなどして情報を収集し、更にそこに行くための学力をつけるために、そこの学校の過去問を取り寄せたり、参考書を使ったりしながら、場合によっては塾や家庭教師を利用したりしながら、勉強の計画性も立て実行していくに違いない。

一念は行動によって現れる。故に、そうした情報収集、作戦を立てることなども、一念から一切は生まれる。
ある偉大なリーダーは情報に対して「現代は情報化社会であり、スピード時代である。
「情報化」が社会の一実相である。
この傾向はますます強くなっていくに違いない。
正確な情報を迅速に手にいれ、入念に検討し、的確な手をすばやく打っていく。
その積み重ねに勝利が生まれる。
この原理は、企業をはじめ、あらゆる組繊に通ずる」と述べているように、「情報戦」とは「スピード」との勝負なのである。
更にこのリーダーは語っている。
「逆にもっとも恐ろしいのは、不正確・不明瞭な情報である。また曖昧な処理である」と。

今やネット社会であるため、情報は無限にある。
故に、その情報の正邪を見極める目や耳、頭も必要とな時代であることは確かだ。
「ウソの情報」を信じてしまうほど愚かなことはないからだ。
それを物語るのが、それこそ太平洋戦争である。
先に述べたミッドウェー海戦で敗戦した日本であったが、当時、国民に対して行っていた報道は全て「日本勝利!」「無敵海軍大勝利!」など日本が優勢であるという虚偽の報道を行い全国民を騙し扇動していた。
しかし、1945年(昭和20年)頃になると日本各地空襲や原爆によって8月15日敗戦となったのである。
それまで「欲しがりません勝つまでは!」と日本の無敵を信じ切っていた全国民の、権力に対する失望はいかばかりであったことか想像しきれるものではない。

先ほど述べたように、現代においても情報はこの地球上無限に散りばめられている。
その中には嘘、デマの情報もある。
ネットには卑劣な情報もある。
故に、急速に進展しゆく情報化社会にあって、大事なことは情報を正しく見極めゆく眼力を養う以外になく、受ける側のこちらが大事になってくる時代である。
また、逆に情報を発信する場合においては、その情報が正しいか否かをよくよく分析していくことが求められる。
故に、一人一人が賢く賢明にならなくてはならないと思う。
「情報・分析を重んじる」これは歴史や先人たちが厳然と証明している勝負の鉄則・兵法なのである。